皆さん、こんにちは。本日はご多忙中の所、社会福祉法人玉柏会の第43回創立記念式典にご出席を戴きまして大変ありがとうございます。 又、ご来賓の皆様には日頃から玉柏会の活動に対しまして、心のこもったご協力・ご支援を戴きまして重ねてお礼申し上げます。 訓練棟・交流ホーム塗装工事も終り、装いも新たに本日を迎えることができました。 本日は絶好の式典日和になりました。この宍原荘の周囲の樹々も紅葉が進み、特に1F駐車場の3本の木の紅葉は見事なものです。是非この機会に紅葉(もみじ)狩りも楽しんで戴きたいと思います。 この1年間、玉柏会では昨年の社会福祉法人法大改正を受けて、本来のご利用者の「自立意志形成」と「自立意志表出」への支援活動を強化して参りました。ともに生きるという共生(ともいき)の玉柏会理念を具体化すべく「職員行動基準」と「虐待防止ガイドライン」を作成し、全員の共有化を図りました。又地域福祉貢献活動として、自立支援や強度行動障害に関する初の自主セミナーをスタートさせました。 さて、玉柏会創立の時代を振り返ってみますと、当時は第一次オイルショックが起き、この清水地区でも港湾運輸、造船、木材合板、アルミ製造等の地場産業が大きな打撃を受けました。高度成長から低成長へと激変する時代の大きな境目の時でありました。そんな状況下でスタートした玉柏会ですが、当初は手探り・手作りの運営に初代理事長の七代目鈴木與平氏や荘長の新井博氏を筆頭とする役職員の皆様は大変な苦労をされたと聞いております。そんな中でも、支援するご利用者の明るい笑顔と、地道な変化が大いなる励みとなり、ご利用者様と共に40年余の歴史を刻んできました。創立5周年の時、鈴木與平初代理事長は、この様に述べています。 「滋賀県近江学園の園長であった故糸賀一雄先生の名言『この子らを世の光に』の言葉の如く、我々は入荘者を通じて世相に光を当ててみたいのであります」玉柏会の原点はまさにここにあると思います。今、創立時から入所されているご利用者がいらっしゃいます。人生の大部分をここで生活されてきました。そしてこれから入って来られる方々もいらっしゃると思います。私達は創立時の原点を肝に銘じて、ご利用者・保護者の皆様・役職員三位一体となって、又多くの地域の皆様や協力企業・ボランティアの皆様のご支援の下、自立支援の実(じつ)を一つづつ上げていきたいと思います。今後共よろしくお願い申し上げます。 |